VideoToolShed LTC Convert App
LTC CONVERTは、複数台のカメラの同期やデュアルシステム収録時に役立ちます。
デュアルシステムサウンドでは、ビデオファイルを作ったり変更したりする代わりに、BWF ファイルに新しいタイムスタンプを設定することもできるので、LTC の代わりに通常のビデオタイムコードで同期できます。
つまり、AUX TC は「通常の」オーディオタイムコードですが、通常のオーディオトラックのひとつとして記録されています。これはまた、2 番め (もしくは 3 番目) の TC トラックにあり、どの場合でも保存されます。
AUX TC が必要な理由
マルチカメラ撮影で異なるリールをすばやく同期させたいと考える場合、通常はすべてのカメラのタイムコードを固定します。しかし、カメラによっては、この機能がありません。 例えば Sony FS7 は TC 入力端子がありません。
TC 信号を流し、オーディオトラックに記録するために、このアプリケーションを利用します。 TC 信号を読み出し変換することで、これをポストプロダクションで活用できます。
他の例として、ミュージックビデオを撮影する際には、収録中に CD でその曲を流すでしょう。その曲の 1 チャンネルの CD を作り、TC を他に入力し、各カメラに記録します。曲のリファレンスとしてだけではなく、タイムライン上のどこなのかも即座に分かります。
このソフトウェアのデモバージョンは、以下のリンクよりダウンロードいただけます。
ソフトウェアマニュアルはメーカーサイトよりダウンロードいただけます。
重要なお知らせ
「ソース上に TC を設定する」機能を使用する場合、ネットワークドライブ上のクリップは反映されません。ネットワークドライブ上のファイルは、TC を変更することで不正なファイルになる可能性があります。これはこのアプリケーションのバグではなく、Quicktime の仕様が関連しています。 同様の問題は、Final Cut Pro を使用してネットワークドライブ上のクリップの TC を変更した際にも起こりえます。したがって、ファイルをローカルストレージにコピーしてから処理を行ってください。
主要な機能
- LTC がオーディオチャンネルに存在する場合にデコード
- ソースまたは AUX タイムコードトラックに基づき、BWF ファイルとビデオファイルを結合 (BWF TC を含む)
- 外部オーディオが必要な場合、Quicktime 形式にクリップをリラップ
- 外部オーディオが必要な場合、ProRes 形式に変換
- オリジナル QT の TC を変更
- BWF ファイルをオーディオトラックの代わりにタイムスタンプが一致するソースとして変更して調整
- 複数クリップのバッチ処理
新機能
- 16 トラックオーディオを含むビデオに対応
- 「ソース上の TC を検出して設定」する機能のバグを修正
- AAC オーディオソースの同期の問題を解決
- FPS が不一致の場合にも同期する機能を追加
- 30 FPS を超えるソースのバグを修正
- 収録日が複数ある場合のバッチプロセスでユーザービットをデコードする機能を追加
- 読み込んだビデオ / BWF の詳細な情報をダブルクリックで表示する機能を追加
- パッチウィンドウ内に BWF トラック名を表示
- より多くのコーデック / カメラに対応
- ドラッグアンドドロップに対応
- 精度を向上、最大 1/500 の正確さ
- サブフォルダー選択エクスポートを改善
- 大規模なバッチ向けに選択フォルダからのリール名の生成を改善
LTC CONVERTは、ビデオまたはオーディオファイル内の LTC タイムコードを読み取り、新たなタイムコードの設定、Quicktime もしくは MXF にリラップ、ProRes にトランスコードが行えます。必要な場合には、外部音声も含められます。このソフトウェアは、多くのフォーマットやコーデックに対応しています。
使用例の紹介 : https://www.wirelesstimecode.com/wtc-dslr